フランス最大の自動車メーカー・プジョー
フランス最大の自動車メーカーであるプジョーは、勇ましいライオンが立ち上がっている特長的なマークでもお馴染みです。
プジョーを愛車としている人にとって、あの独特なサスペンションとしなやかな足回りは手放せない感覚だと言われているほどです。
プジョーの車というと、よく「猫足」車とも呼ばれていますが、これはショックアブソーバーが急なカーブでも車が跳ねないように、柔らかい乗り心地を実現させているからです。
プジョーは、モータースポーツなどのイベントにも積極的に参加していた企業であり、世界ラリー選手権を始め、パリ・ダカール・ラリーや、ル・マン24時間レースでその名を世界的に知らしめていました。
しかし残念ながら2012年1月、経営難を理由に、これらの活動を終了するという発表をしています。
プジョーの歴史と最大自動車メーカーとなった背景
自動車メーカーの中では、一番初めに自動車の生産だけでなく販売も同時にビジネスとして成功させたのがプジョーだと言われています。1890年に自動車の生産を完成し、その翌年1891年から販売に力を入れるという手法で事業規模を拡大していきました。戦後の1947年には、単一モデル政策を実施し、黒字経営を成し遂げることに成功しました。
着々と規模を大きくし、1974年にはシトロエン、1978年にはクライスラー・フランス(シムカ)までを傘下にし、自動車メーカーとして大規模グループへと成長し続け、PSAグ ループを結成しています。
近年では、トヨタとの共同出資にて生産工場の開設を積極的に行ったり、ニューモデル戦略を展開して新たな風を吹かせようと勢いにのっています。