振り込み前に引き渡した車、振込額が減額されることはある？

車を売るとき、その売却金額は後日振り込みで行われることが一般的です。売買の契約は査定時に行うことができますが、支払いは後日になります。査定額は、車を業者に引き渡した後に減額すると通知されることがあるものです。

このケースは、査定の時点でわからなかった事故歴・修復歴があることが後から判明した場合に生じます。

車の買取査定では、業者が車を持ち帰った後に再査定を行います。この再査定で、最初に見つからなかった修復痕などが発見されて査定額が減る場合はありえます。これは契約書に書かれているのが一般的です。

しかし、このような減額は業者側が悪質であるため起きることもあります。そもそも契約書に減額について記していない場合もあります。

悪質なケースを一つ紹介しましょう。注意深く見ても見落とす修理痕ならば業者が減額することに正当性があるとみなされます。しかし普通に見てわかるような修理痕などを見逃していた場合は業者側の過失です。しかし、悪意のある業者は、過失と見なされる「見逃し」についても、査定額の減額を通知してきます。

このような業者の要求には応じる必要はありません。業者の過失があるならば、減額にも契約解除も応じる必要はないのです。

また、契約書に「契約解除時に10万円を支払う」などと書かれていた場合も、支払う義務はありません。車の買取業者との間に、上記のようなトラブルにあったときは、最寄りの消費者生活センターに相談してください。