廃車にかかる諸費用
何年も乗っている車や条件の悪い車の場合、売却しようと思ってもなかなか値段が付かないこともよくあります。その場合には売却を諦めて廃車にするという選択肢もあります。
車の廃車手続きは専門店を利用しなくても、自分でも出来るものです。自分で廃車手続きをする際、必要になってくる費用について説明しましょう。そもそも廃車には2種類の方法があります。永久抹消登録と一時抹消登録の2つです。抹消登録の種類によってもかかる費用が異なってきますので、1つずつ見てみましょう。
永久抹消登録にかかる費用
永久抹消登録というのは、車検が切れたりして乗れなくなった車をバラバラに解体してしまう廃車方法です。車そのものが形を失う為永久にその車に乗ることはできなくなります。その為永久抹消登録と呼ばれています。
永久抹消登録にかかる費用は、大きく分けて3つです。まず車の引き取り費用、そしてスクラップ代、それから自動車リサイクル費用です。
車の引き取り費用は車が動くか否かの状態にもよりますが、だいたい無料から高くても3万円程度です。スクラップ代も安ければ無料で上がりますが、多いとこちらも3万円ほど必要になります。自動車リサイクル費用は、支払っていない車の場合は7千円から2万円程度です。
一時抹消登録にかかる費用
永久抹消登録に対して、一時的に車を廃車にするのが一時抹消登録です。これは車は存在するけれど税金の支払いを止める場合などに用いられることの多い廃車方法です。一時抹消登録で廃車した場合、また登録しなおすことでその車に継続して乗ることが出来ます。
一時抹消登録にかかる費用は永久抹消登録の場合よりも少ないことが多いです。必要になるのは、車の引き取り費用が0〜3万円程度、廃車手続き費用が350円が一般的です。
廃車したい車の状態などによってもこれらの費用は変わってきますが、概ね永久抹消登録の場合は4、5万円ほどの費用が必要になります。
一時抹消登録でも1、2万円程度が必要になりますので、買取業者に買い取ってもらうのに比べると痛い出費になります。自分で廃車手続きを行う場合はその労力も必要になりますので、まだ動く状態の車であれば、例え買取価格が安くなってしまっても買取業者に引き取ってもらう方が無難といえます。
