自動車のリサイクル料金はどれくらいかかるの?
自動車リサイクル料金とは、2005年1月からスタートした、自動車の適正な処理を行うために所有者に課せられるものです。
自動車リサイクル料金は、シュレッダーダスト料金、エアバック類料金、フロン類料金を合わせたものの総称で、リサイクルに充てられます。
車は鉄やアルミなどの金属で作られているので、80%ぐらいはリサイクルされていたのですが、シュレッダーダストやエアバッグ類、フロン類などの残りの20%は、埋め立て処分されいました。しかし、埋め立て処分できるスペースが限られていること、処分費用の引き上げによる不法投棄の増加、環境への配慮から2005年1月に法律が変わってリサイクル法ができたのです。
車の所有者はリサイクル料金を支払い、そのお金で各自動車メーカーがシュレッダーダスト、エアバッグ、フロンを引き取り、リサイクルや処理を行うことを義務付けています。
自動車リサイクル法によって、以前まで埋め立て処分されていた残り20%の資源の実に60%がリサイクルされるようになり、今では車全体の約90%がリサイクルされる程になりました。
リサイクル料金はどれくらいかかるか?
リサイクル料金は、概ね6,000〜18,000円の料金となっています。金額に幅があるのは車種や、エアバックの数、エアコンの有無などによって違いがあるからです。
2005年の1月から始まった制度ですが、現在走行している車はすべてリサイクル料金を支払っている状態です。2005年以前から走行している車の場合は、車検時に支払いが義務付けられていて、2005年以降に購入された車に関しては、購入時に支払いが義務付けられているからです。
このようにリサイクル料金は廃車になる時に備えて前払いになっているので車を売るときには、次の所有者(オーナー)からそのリサイクル料金を受け取ることができます。ただし、この費用分は車を買い取る業者が査定額に含ませる場合があるので注意が必要です。
車を売る場合は、このリサイクル料金は戻ってくるものなのですが、業者によって査定額に含まれているとリサイクル料金が戻ってきているという感覚はあまりないと思います。このリサイクル料金によって査定額が多いような錯覚にならないためにも必ず買取業者に確認しましょう。
なお、廃車にした場合はリサイクル料金は戻ってくることはありません。