新車購入には現金一括とローンどちらがお得?
新車を購入する時の支払に関しては、全額キャッシュで支払う方法と、自動車ローンを組んで支払う方法があります。自動車ローンを組む場合は、頭金をいくらにするのかという問題が出てきます。
なお一般的に、物を買う時は現金で支払った方が安く買えるというイメージがありますが、車に関しては、現金であろうとローンであろうと値引き額に差が出るということはありません。時々、「現金で支払うから、もっと安くして」と交渉する人もいますが、現金だからといってディーラーが安くするということはないので、全く意味がありません。
却って、ディーラーにとってはローンにしてもらった方が、信販会社から紹介料としてのバックマージンが入るというメリットがあります。また、信販会社もディーラーの系列の会社がほとんどなので、車の販売と保険の契約という一挙両得にもなります。
いずれにしても、ディーラーが目先の現金に踊らされることはないので、支払方法で値引きを獲得するのは無理です。
ディーラー系列の自動車ローンはディーラーへのマージン分が上乗せされています。
ディーラー系の自動車ローンの金利は一般的に、4〜10%になっています。この数字の中には、信販会社の利益になる分に加えて、ディーラーに支払われるバックマージンが含まれています。
従って、ディーラーが得る金利分を値引き交渉の土俵に上げるということは可能です。ディーラーの受け取り分をカットしてもらえれば、それだけ金利が下がることになります。
車両価格の値引きだけではなく、自動車ローンにも値引きの余地があるといことを念頭に置いておくことが重要です。自動車の価格は非常に高いので、ローンを組んだ時の利息額もばかになりません。車両の値引きだけという片手落ちにならないように、細心の気配りが必要です。
ローンを組む時の頭金の額は?
自動車ローンを組む時は頭金をいくらにするかということがありますが、購入する車が高額になればなるほど頭金の額を多くしないと、肝心のローンが組めないという可能性があります。
ローンの審査では当然、借入額に対する年収の多寡が大きく影響することになり、数十万円程度ならまだしも、数百万円も借り入れる場合は年収が少ないと、審査に通らなくなります。
手持ちの預金が300万円しかないのに、300万円の車をキャッシュで支払う人はいないと思いますが、150万円ないし200万円くらいを頭金に入れてローンを組むことは充分に妥当な選択です。
借入金額が多くなればそれだけ利息も多くなるということから、普段の生活に支障をきたさない程度に頭金を入れておくことが、ローンを組む時の常道でもあります。