自動車ローンの組み方のポイントは、自己資金、頭金、金利
車の購入で最もお得なのは現金一括払いですが、なかなか100万以上のお金を一度に支払うことは難しいので、自動車ローンを組む人が多いのが現実です。新車を購入するための自動車ローンの金利は、信販会社と借入額によって変わりますが、おおよその金利は2〜4%です。
仮に金利2.7%で100万円を5年間借りた場合、利子は7万円になります。また金利3.8%で300万円の借入の場合は、利子が30万円になります。このような金利と利子を検討しながら、借入額を決める必要があります。
自動車ローンの組み方のポイント
上で述べたように、金利3.8%で300万円の借入の場合、5年間の利子は30万円ですから、利子は借入金の10%になり、毎月のローン返済額の負担が大きくなります。
車を何とか買って欲しいために、頭金なしでローンを組み、頭金分は投資で増やせば利子分は相殺でき、さらにプラスになるからやってみてはどうか?などと勧誘する人もいるようですが、このような考えで頭金なしのローンを組むことはお勧めできません。自動車ローンを組むためのポイントは、頭金を必ず準備し、借入金をできる限り少なくすることです。
ローンの返済期間は、3年か5年が一般的です。返済期間はできるだけ短いほうが利子も少なくて済みますので、3年で無理のないローンを組むことが必要です。もし5年ローンを組む場合は、利子が増えることを考えて借入金を下げたほうが無難ですから、車の選定から見直すことをお勧めします。
頭金と借入金の関係
ローンを組む際は、借入金をできるだけ少なくする必要がありますが、そのためには、車のグレードを落とすか頭金を増やすしかありません。頭金の決め方は、自己資金をみながら検討します。
例えば、自己資金500万円ある人が300万円新車を買う場合、現金一括払いだと自己資金が200万円になってしまい、万一のことを考えると不安になるので、頭金を200万円にして100万円のローンを組むとします。3年返済の場合で毎月の返済額は3万円弱になります。このローンの組み方は理想的です。
一方、頭金なしの極端な例を挙げます。自己資金がほとんどない人が、頭金なしで300万円のローンを組んだとします、毎月の返済額は、返済期間3年の場合8万円、5年の場合5万円になります。自己資金を貯められなかった人が、この返済を毎月支払えるかというと、現実的ではないといわざると得ません。
車を売る側も、あまり無茶なローンの組み方を勧めることはないと思いますが、最後に決めるのは、自分自身なので収入と支出、自己資金を頭に入れて、商談に臨む姿勢が大事です。現実的ではないローンを組んでしまい、返済が滞った場合は、延滞利子が発生したり、最悪は車を手放すことになりますので、くれぐれも慎重にローンを組んで欲しいと思います。