安い塗装はこんな症状が出る!
日本で走っている車には、塗装が剥げている車を見ることは稀ですが、それは日本車の自動車メーカーの塗装技術が世界トップレベルだからです。
しかし、キズやヘコミを修理する業者の場合は、決して世界レベルの技術で塗装するわけではないことを覚えておいてください。安さだけで塗装業者を選んでしてもらうと、最初は良くても後から剥げて来たりツヤがなくなってきたり、凸凹がでてきたりする場合がありますので注意してください。
安さの裏には訳がある
車を塗装して綺麗にしたいと思った時、何社かの塗装業者で見積もりを取ると、金額に大きな差が出ます。例えば、ボンネットの場合は、1万円〜5万円の間になると思いますので、差額は4万円にもなります。
1万円の業者に頼んでも、仕上がりはとても綺麗で5万円との差が分かりませんが、1〜3年くらい経つと、ツヤが無くなってきたり剥げて来たりする場合があります。
悪い塗装の症状は次の通りです。
・塗装が盛り上がってくる
これは、車体にチリやホコリがついたまま塗装をすると起きます。
塗装する場合は、チリやホコリがない密室空間(塗装ブース)で行いますが、コストを下げるために、チリやホコリのチェックをしないで塗装すると後から塗装が盛り上がってきます。
・1〜3年後に剥げてくる
これは、塗装の仕上げ方が悪いために、クリア層にヒビが入り剥げてきます。
クリア層は塗装の一番表面に塗る透明な塗料です。
・ツヤが無くなる
クリア層がツヤを出しますが、クリア層の塗りが浅いためにツヤが消えてしまいます。
・錆がでる
防腐処理が十分ではないと、塗装の内側の金属部分が錆びてきます。
このように、塗装のコストを下げるために塗装の工程を飛ばすと、後から症状が出てきます。
キズ消し程度であれば、素人でもできますが、本格的な塗装には、設備や技術が必要なため、車用品店で見かけるような「簡単塗装」や「一回のスプレーでピカピカ」という宣伝文句は信用できません。
もし、本格的な塗装をしたいのであれば、最低でもホコリやゴミが塗装面につかず、空調設備のある「レンタルガレージ」を使用することをお勧めします。
車を売りたいと思った場合には、塗装はプロに任せないと大きな査定ダウンになりますし、キズやヘコミを直し査定アップしたとしても、修理代のほうが査定アップより高くなることを覚えておいてください。
また、車の査定はボディー色によって変わりますので、高く売れる色に塗り替えたいと思うかもしれませんが、全塗装には20〜30万円かかりますが、査定アップはもっと低いので、元は取れませんので、注意してください。