内装で確認しておくべきポイント
中古車を購入しようと決めたら、ハンドルやシートといった内装や装備品についてはくまなくチェックすることが大切です。エンジンさえ問題なければ大丈夫と考える人もいますが、車を使用している間は車内で時間を過ごす事になるのですから、車内の各部について念入りにチェックをした方が後々後悔することもありません!
特に長時間、車に乗車する人は要チェックです。
車の第一印象は?直感も頼りにしよう
・車の印象と車内の雰囲気やニオイ
人間誰でも好き嫌いがあるように、直感で嫌な感じがする、ちょっと違うぞと感じる車は避けたほうがいいですね。車内に入ってみてすぐに異臭を感じたり、空気が悪いと思うのであれば過去に水没した、タバコを吸う喫煙者が乗車していた、動物が一緒に乗っていたなどが考えられます。
大抵の汚れやニオイに関しては車内クリーニングでキレイにすることはできますが、費用は5万円以上かかる場合もありますので、車の印象が良くなかったり車内がにおうなど、後々の事も考えて選ぶようにしましょう。
これからずっと乗る車なら尚更自分が好きになれる車を見つけたいものです。見た目や印象は非常に大切です。
・車の心臓部分=エンジンは最重要チェック事項
車内のシートに座りチェックが終わったら、車の心臓ともいえるエンジンをかけてみましょう。ここで大切なのは、エンジンをかけてモーターの回り具合や、エンジン音に異変がないかどうか。
エンジンがかかりにくいといった状況であれば、そろそろバッテリーの寿命がきているということを意味しています。エンジンは最も重要なチェック箇所ですから、一度目で問題なくエンジンがかかったとしても、再度確認するようにしましょう。
二度目にエンジンをかけてみて実は不具合が発生した、ということもありますから、ぬかりなく確認しておきたいところです。一度エンジンをかけ、アイドリング状態のまま時間を置き、エンジンを切る。
そして再度エンジンをかけて問題がないかどうか、異変がないか念入りに確認することが大切です。また、エンジンをかけた状態で車の外に出て、エンジンルームのエンジン音がキュルキュルキュルという異様な音がしていないかどうかも、しっかり確認しておくようにしましょう。
・過去どれくらい走った車なのか?走行距離
走行距離は過去にその車がどれほど走ったかを示す重要項目です。また、走行距離によってだいたいの内装が把握できる基準ともなります。最近の車は、エンジンをかけるとメーターがチェックできるようになっている車も多いので誤解のないように確認しておきましょう。
・シートの違和感でわかる走行距離の不正
走行距離が多い車は基本的にシートでわかります。乗車時間が長いのでシートがへたり気味になっているからです。過去の所有者が体格の良い重量ある人だった場合、シートがへたりやすくなりますが、走行距離がそこまで多くない状態なのにシートに違和感がある場合、走行距離のメーターが正しくない可能性もあります。
運転席は助手席と比べるとシートの疲れ具合やへたり具体が顕著です。エンジンをかけて自動的にシートが動くタイプの場合は、上下前後すべての方向に違和感がないか動きをチェックしてみることも忘れずにしておきましょう。
・ハンドルやパワステ、ウインカーレバーの磨耗に注意
国産車と比べ輸入車のハンドルはスレやすいのですが、国産車は走行距離が多くなければそこまでスレが目立つということはありません。パワーステアリングやウインカー、ワイパー、そしてヘッドライトがエンジンをかけて全てスムーズに動くか、点灯するかを必ず見ておきましょう。
細かい部分ですが、ウインカーを出した後にハンドルを切り、元の状態に戻すタイミングでウインカーがきちんと戻るかどうか、ココも注意です。ウインカーレバーが磨耗していると、ウインカーの戻るタイミングが早くなってしまいます。
ドアの両側についているミラーが電動式の場合、折りたたみや角度調整が簡単にできるかどうかも見ておきましょう。
・すべてのシフトを入れてみて問題ないか?シフトレバー
動かしてみてスムーズかどうか、すれていないかどうかを確認する必要があるシフトバレーですが、ギアが入りにくかったり受けるショックが大きい場合は要注意です。
走行中のオートマチック動作に関しても、販売店の人などに協力してもらい念のため確認した方が良いでしょう。シフトをチェンジし、ドライブ以外のバック、2速、1速などもスムーズかどうか、またマニュアル車ならば走行しながら全てのギアをチェンジし問題がないかどうか体感してみるとわかりやすいでしょう。
・アクセルとブレーキペダル、ランプの点灯もチェック
スムーズに車を乗車するために必須なアクセル、命を守るブレーキ共に大切な部分ですが、走行距離が多いほど劣化してしまうものです。まずはブレーキを踏み、ブレーキランプが点灯しているかどうかを確認しましょう。
これは一人では確認できないので、販売店の人や付き添いの人にブレーキを踏んでもらうようにお願いします。ブレーキランプは片側だけ点灯しないといった故障もありますので、両側ともに自分の目で確認することが大切です。
・修理費用が高いエアコンは忘れずにチェック
夏は車内の温度が猛烈に上がりますのエアコンは必須です。もちろん冬場でも同様のことがいえます。冷房や暖房が操作できるか、温度確認や送風時のニオイを確認しましょう。
車を購入する季節によって、エアコン温度の感じ方やチェックは難しいかもしれませんが、エアコン故障は費用がかなり高くついてしまう場合もありますので、温度確認などは念入りにチェックしておきましょう。
装備品の確認も忘れずに
・オーディオやカーナビなどのチェック
オーディオやカーナビ、テレビモニターなど様々な装備品がありますが、電気で動く物に関しては全て電源をオンにし動作するかどうかを見ます。モニターに映し出される映像がクリアかどうか、液晶の色が変色していないかどうか不具合には注意しましょう。
また、オーディオはラジオの周波数を合わせられるかの部分も確認要です。
・パワーウインドウはスムーズに動くか
全てのシートにパワーウインドウ開閉ボタンが付いていますので開閉がスムーズにできるか確認しておきましょう。途中でひっかかるような場合は注意です。合わせてロックボタンも確認し、ロックの開閉も動作するかどうか見ておきましょう。
・外側内側のドアノブ、給油口、トランク、ボンネットの各レバーについて
外側のドアノブは問題なくても内側から開かないといった状態は、チャイルドロックがかかっているか確認しましょう。ドアの開閉が問題なくできるか、全てのドアをチェックし、開閉時にきしむような音がする場合は故障している可能性があります。
また、給油口やボンネット、トランクについても、レバーを引いてみて開くかどうかをしっかり確認しましょう。
・忘れがちなルームランプ
ついつい忘れがちなルームランプ、自動か手動かどのようにしたらランプが点くのか消えるのか確認をしておきましょう。運転席にもルームランプがあるタイプの車もありますから、全てのルームランプを点灯し電球が切れていないかも確認しておきましょう。
・排気ガスの色は無色透明か?
エンジンをかけた状態で排気ガスを出してみた時、その色に異変がないかどうかも見ておきましょう。排気ガスは無色透明ですが、ガソリン車なのに灰色や黒に近い場合は、潤滑油が混ざっていると考えられますし、白い煙は、ターボが故障している可能性もあります。