シルバースピリットⅡ

シルバースピリットⅡは、ロールスロイスの歴史の中でもその存在自体がシンボリックなものとなっているシルバースピリットの1989年にモデルチェンジされた第2世代のモデルです。

4ドアセダンでるシルバースピリットⅡは、第1世代から引き続きロールスロイス伝統の出力の詳細を公表しないベールに包まれた水冷V型8気筒OHV6,747ccのエンジンが搭載されています。

サスペンションにはフロントにウィッシュボーン、リアにセミトレーリングアームを各々独立させて持っています。

初代からの変更点は、塗装や自動可変ダンパーシステムの追加など数少ないものですが、リニューアルされたことで乗り心地や快適性は確かに向上しました。

シルバースピリットに引き続きシルバースピリットⅡもまた雲の上の存在ともいうべきロールスロイスを象徴する純正英国様式美を具現化したモデルといえるでしょう。

ロールスロイスとは何か？というテーマを考えたときにその至高のディグニティを自らのサクセスストーリーに同化して表現できるということに行き着くと思います。

それをもっとも直截的に表現できるのがこのシルバースピリットなのです。

シルバースピリットⅡのフロントを飾るロールスロイス伝統のパルテノン神殿式ラジエータグリルはまさに古代ギリシアの神殿を彷彿とさせるように神秘的に輝いています。