他店の見積書を値引き交渉に使ってもいい？

できるだけ安く車を購入するためには、自分が買いたい車と他の車を比較することによって値引き効果を高めるという方法があります。しかし、見積書は見せた方が良い場合と見せない方が良い場合があります。

通常は見積書を見せるとあまりメリットがありません。なぜならば、その見積書の金額を少し下回る金額にされるケースがほとんどですが、実は値引き可能な額はもっと低いという場合には、不利な結果を招くことになってしまいます。

一方で、いくつかの場合には見積書を見せた方がメリットがあるという場合もあります。

見積書を見せて交渉した方が良いケース

・値引き交渉が最終段階のケース
・姉妹車などを検討しているケース
・同じ車種を違う販売店で比較するケース

値引き交渉が最終段階のケース

本命の車と他社メーカーの車種について、それぞれの見積書を入手して、比較するという場合があります。このような場合において値引き交渉が最終段階を迎えたときに、本命の車より他社メーカーの値引き幅が大きいケースでは有利になることがあります。

このケースのポイントとして、見積書を見せる時に本命の車がどれであるか営業マンに見破られないようにすることです。まだどの車を買いたいかきっちり決めていないけれども、値引きによって考えたいというようなスタンスでアプローチすると良いでしょう。

営業マンに本命の車が見破られてしまうと効果がありませんが、そうでなければ購入の可能性を高めるために値引きしてもらえることがあります。

姉妹車などを検討しているケース

絶対にこの車というように買いたい車を決めていない場合、すなわち見た目や機能面がほとんど同じような姉妹車や異なるメーカーのOEM車などを検討しているケースには見積書を見せた方が良い可能性があります。

このようなケースの例としては、トヨタのミニバンとして人気のノアとヴォクシーという姉妹車やダイハツのブーンをOEM供給されたトヨタのパッソがあります。同一メーカーの姉妹車や別のメーカーからOEM供給された姉妹車というものは結構ありますので、メーカーや車の名前などに強いこだわりがなければこれらの中から比較して検討すると良いのです。

この場合には、姉妹車を売っているそれぞれのディーラーで見積書を入手します。例えば、ノアとヴォクシーはメーカーはトヨタですが、販売されている系列店は違います。ノアはカローラ店で販売されており、ヴォクシーはネッツ店で販売されています。このように系列店が違う場合には、見積書の内容も違ってくるので、値下げ幅も差が出てくるのです。