新古車を選ぶメリットとデメリットとは?
自動車の購入を検討していると、必ず目にするのが新古車というものです。本来は、新古車という言葉は、使ってはいけないことになっており、同様の車のことは未使用車と呼びます。
この未使用車は、車両登録がされているけれど、これまでに誰も使用していない自動車のことです。車両登録がされているので、ナンバープレートが付いています。そしてほとんどの場合は新品同様ですが、事情によっては登録から半年、あるいは1年以上経過している未使用車も存在しますので、未使用車、あるいは新古車が、新車同様だと思い込んではいけません。
しかし誰も使用してない車であることに変わりはありません。状態は良い上に、比較的お得な金額が設定してあることは事実ですから、条件さえ合えばユーザーにも、とてもメリットがある車です。
なぜ新古車が発生するのか
新古車と呼ばれる未使用車が出てくる理由はいくつかあります。
代表的なものは
・ディーラーの展示車
・販売台数の関係で登録された
・オーダー後のキャンセル
・試乗車
などがあります。
この中で試乗車は、厳密には新古車や未使用車とは言えませんし、多くの場合には、そのようには呼びませんが、一応入れておきます。
新古車で一番多いのは、販売台数の関係で登録された車だと言われています。ディーラーは、一定の販売台数に達すると、メーカーからインセンティブを受け取ることが出来ます。また一定の販売台数を約束して、先に販売奨励金が支払われていることもあります。これらの辻褄を合わせるために、売り手が決まっていない新車を車両登録することで販売台数を増やし、その車両を中古車市場で販売するのです。
展示車は確かに未使用車ですが、多くの人が触ったり座ったりしています。したがって細かいキズなどが付いている可能性もあります。
オーダー後のキャンセルは、基本的には滅多にありませんが、どうしようもない理由で発注後にキャンセルされた車が出る場合はあります。
新古車のメリットとデメリット
新古車を購入するメリットは、
・同じグレードや装備の新車よりも安く買うことができる
・税金なども若干安くなる
・新車よりも、短期間で手に入る
などがあります。
対してデメリットは
・グレードやボディーカラー、メーカーオプションを選ぶことができない
・小さなキズなどがある場合もある
・長期在庫の可能性もある
などです。
新古車を積極的に選ぶ最大の理由は、新車同様の車が、安い価格で手に入ることです。もし自分の希望の車種で、希望に近いグレードや装備を持つ新古車を見つけたら、それは購入の強力な候補になります。
しかし実際には、そんなに都合の良いことは滅多にありません。したがって良さそうな新古車を見つけたら、そのカラーや装備が、自分が受け入れる範囲のものなのかをしっかりと判断することが必要です。
場合によっては、オプション装備が満載なために価格が高くなっており、自分がほしい装備だけをつけた新車と、価格が変わらないこともあります。そのような場合は、判断は人それぞれですが、後者の方が満足度が高い人も少なくないでしょう。お得だからと飛びつくのではなく、冷静な判断をするようにしましょう。