プライスボードの見方を覚えれば車の状態がわかる
中古車を探すため中古車販売店を訪れたとき、まず車の外観をみて「あ、この車いいな」と思い、次に「いくらかな?」と思うのではないでしょうか。値段の次は走行距離や事故暦など車の情報を知りたくなると思います。
そういうときは、中古車のフロントガラスに張ってあるプライスボードを見ると大抵のことは分かるようになっていますので、中古車のプライスボードの基本的な見方について簡単に説明したいと思います。
プライスボードの記載事項
プライスボードは、中古車のフロントガラスの半分以上にはってあるプラスチック製の板ですが、結構いろいろな情報が書かれています。
本体価格(現金販売価格)
プライスボードに最も大きな文字で書かれています。この金額は車自体の値段なので税金や整備費などの諸経費は含まれていません。また、現金で買う場合の値段なので、ローンを組む場合は値段が変わります。中古車の場合だと、値引き交渉で本体価格から10%程度は安くなるといわれていますので、必ず値引き交渉はしてください。
初年度登録(年式)
中古車なので、やはり気なるのが年式だと思います。外観は良くても年式が古くて見送る人も結構いるので重要な情報になります。
車検有効期限
費用面で気になるのが車検だと思います。車検なしと車検2年付では10万円くらいは差がでますので、必ずチェックしてください。
走行距離数
「中古車の価値は走行距離で決まる」という人もいるくらい重要ポイントです。エンジンや足回りは走行距離によって消耗度が変わりますから、走行距離数が少ないほうが車の価値が高くなります。
点検整備記録簿の有無
車のメンテナンス状況を知るための情報です。前オーナーが車の整備をまめにしていたかそうでなかったか、この点検整備記録簿を見ればすぐに分かります。また点検整備記録簿が無い場合は、全く整備を行ってなかったことになりますし、有る場合は、交換部品のチェックをしてください。
修復歴の有無
外見は綺麗なのに格安という中古車は、実は事故車ということは良くあります。事故の程度にもよりますが、修復歴に記載される場合は、重要な部品の交換や修理なので中古車を選ぶ際には必ず確認しなければいけない項目です。
ディーラーの中古車販売店で車を探す場合は、修復歴の有る車は販売しているところは少ないのであまり気にしなくて大丈夫ですが、値段の安さを売りにしている販売店の場合は、たいてい修復歴がある車がありますので、もし修復歴の記載がないプライスボードを見つけたら、店員に必ず質問してください。
使用歴
前オーナーの使用目的が、自家用、営業用、レンタカーだったのか記載されています。
保証の有無
購入後の保証があるかないかが記載されています。保証内容は車によってさまざまで、長い保証期間でも1年間です。また短いものでは、3ヶ月または3,000キロというものもあります。保証はあるに越したことはありませんが、故障する時は、保証期間内とは限りませんので、あまりこの保証に期待しすぎないようが良いかもしれません。
定期点検整備の有無
定期点検整備の項目には、「定期点検済」「納車時、定期点検なし」などと記載されています。定期点検整備は前オーナーが過去2年以内に定期点検したかどうかが分かりますので、もし定期検査していない場合は、点検整備が必要になり本体価格以外に整備費用が発生します。また、定期検査済みの場合は、本体価格に整備費用が含まれている場合が多いです。
支払総額
プライスボードに書かれている金額には2種類あります。1つは「本体価格」でもう1つが「支払総額」です。支払総額は、本体価格に保険料や税金などの諸費用がプラスされている金額になります。本体価格だけでは実際の購入時の金額が分からず店員に聞く必要がありますが、支払総額があるプライスボードは、そのようなことはなく中古車選びがスムーズになることがあります。