新しいデザインで多くの人を惹きつけるジャガー
ジャガーはインドのタタ自動車の子会社で、英国の自動車メーカーです。1922年にウィリアム・ライオンズとウィリアム・ウォームズレーが設立した「スワロー・サイドカー・カンパニー」が1933年に「SSカーズ・リミテッド」に社名変更し、更に第二次世界大戦後の1945年に社名がナチスドイツの親衛隊を連想させるとして「ジャガーカーズ・リミテッド」に変更しました。
SSカーズ・リミテッド時代には専用設計のシャーシを持つSS1、SS2をヒットさせ、その後ボディ、エンジン、シャーシなど全てを自社設計することに成功し、これ以降に開発する車にはジャガーと名付けられるようになりました。
1950年代に世界初の四輪ディスクブレーキを装備したCタイプとDタイプを開発し、ルマン24時間レースで5勝という実績を残しました。その後アメリカでの展開に成功し、ダイムラーの買収を行うなど経営は安定期を迎えますが、1966年にイギリス最大手のブリティッシュ・モーター・コーポレーションとの合併を行い、ブリティッシュ・モーター・ホールディングを結成しましたが、主要モデルの不振が続き、経営が低迷を始めます。これをきっかけにイギリス政府主導でレイランド・モーター・カンパニーと統合しましたが、更に低迷が続きました。
1984年に経営トップが交代し、様々な改革による立て直しが進められ、1984年の民営化政策で民営企業に戻りました。経営トップ交代による体質改善で信頼を取り戻したジャガーは、フォードの傘下に入りましたが、フォードが経営不振に陥り、ランドローバーと共にインドのタタに買収されて現在に至ります。