低コストが魅力の軽自動車
現在、国内の自動車市場は、軽自動車やコンパクトカーなど、小さな車が人気です。特に軽自動車は、税金や保険料、そして燃料代にかかるコストが安いことが、最大の魅力です。性能や装備などは、小型車と遜色ないものも増えてきており、小さな車を求める人には、有力な選択肢と言えるでしょう。
軽自動車の多くは、平成27年まで延長することになったエコカー減税の対象になっています。一部燃費の悪い軽自動車は、その対象から外れますが、特に新型車のほとんどは、50%〜100%の減税対象になります。
軽自動車のメリットは?
軽自動車のメリットをまとめてみると、
1.税金や保険などの維持費が安い
2.比較的燃費が良い
3.小さいので運転しやすい
4.車両本体価格が比較的安い
5.室内空間が広い、性能が良いなど、品質が向上した
などを挙げることができます。
しかし軽自動車の最大のメリットは。維持コストが圧倒的に安いことです。それは比較的大きめな普通自動車と比較した時だけではありません。サイズや性能がほとんど変わらないコンパクトカーと比較しても、軽自動車の方が圧倒的に安いのです。
売れ行きの好調さやこの先も販売の増加が見込めることから、各自動車メーカーは軽自動車開発に力を入れており、軽自動車の性能は飛躍的に向上し、車体の大きさが決められていることから、室内空間が制限されることは軽自動車のネックでしたが、現在はそれもかなり改善されています。
代表的な軽自動車の車種
スズキ ワゴンR、アルト、パレット、ラパン、MRワゴン、ジムニー
ダイハツ ミラ、ミライース、タント、ムーヴ、ムーヴコンテ、タントエグゼ
ホンダ N BOX、N BOX+、ライフ
三菱 eKワゴン、トッポ、iMIVE
一見して分かるのは、普通自動車の主力メーカーと軽自動車の主力メーカーが違うことです。国内の2大自動車メーカーとも言えるトヨタと日産は、軽自動車の世界では存在感は小さく、スズキやダイハツなど軽自動車を中心に製造しているメーカーが、頑張っています。
軽自動車に参入したトヨタと日産
トヨタと日産は、長らく軽自動車は、取り扱っていませんでした。しかし最近になって、この2つの自動車メーカーも、軽自動車の販売を始めています。トヨタは2011年よりダイハツのムーブをのEM供給を受けて、軽自動車の販売を始めました。トヨタではピクシスという車名で販売しています。
そしてより注目したいのが日産です。日産は、少し前からスズキからワゴンRのOEMを受けて、モコという名前で販売をしていました。しかし2014年に新発売されたデイズ(DAYZ)は、他のメーカーから完成車の供給を受けるOEMではなく、その車の開発段階から日産が積極的に関わっている軽自動車です。軽自動車に強い三菱自動車との共同開発で誕生したのがデイズで、三菱ではekワゴンとして販売されています。
軽自動車の燃費は良い?
最近では低燃費の技術が進み、普通自動車でも燃費の良い車種はとても増えました。法律で決められた燃費測定方法でも、軽自動車の燃費を上回る普通自動車は多く存在しています。それらの多くは、モーターの補助を使ったハイブリッド車ですが、ハイブリッド車ではない一部のメーカーの普通自動車でも、それを実現しています。これは排気量が軽自動車の2倍?3倍であることを考えると、驚くべきことと言えるでしょう。
この例の様に、性能的な面では、特にコンパクトカーと軽自動車の差は、小さくなってきているのが現実です。それは車両価格についても言えます。つまり自分の車の使い方などを総合的に考えた自動車選びが必要だということになります。