シルバースパー

ロールスロイスのシルバースパーは、同社の高級車であるシルバースピリットのロングホイールベース版として登場しました。この先行機であるシルバーレイスの後継機種でもあります。

セダンとリムジンの2パターンからなり、リムジンはホイールベースが4070mmにも達します。エンジンは水冷V型8気筒の6747ccとなっています。

駆動方式はFRでフロントのサスペンションにダブルウィッシュボーン、リアのサスペンションにはセミトレーリングアームが使われています。基本構造はシルバースピリットといたって同じで外観もこの時代を象徴する直線的で四角いフロントマスクに違いはないといえます。

上述のごとくシルバースパーとシルバースピリットは姉妹車であり、世界的に圧倒的な威光を示すロールスロイスの象徴的な車種でもありました。

ロールスロイスを購入するものは、まさに自分の人生で勝ち得た財力や権威をロールスロイスが輝き放つまばゆい光に重ねていたといっていいでしょう。

このシルバースパーは世界最高級の出力と世界最上級の室内空間で乗る人を極上の世界へと誘ってくれる極上車といっていいでしょう。ちなみにセダンの基本モデルは3250万円に対して、リムジンは7300万にまで跳ね上がります。