EV系の自動車を購入する時の注意点

EVと呼ばれる電気自動車やPHVと呼ばれるプラグインハイブリッド車は、まだ車種が多くありませんが、特に一戸建てに住んでいる人には、現実的な選択肢になってきています。

 

集合住宅には向かず、一戸建てに向いているのは、その充電設備が必要なことが理由です。また充電には200Vが必要ですが、一般家庭でも基本的には200Vは来ているので、その工事はそう難しい物ではありません。

 

そして電気自動車やプラグインハイブリッド車の購入に数々の補助金制度があるのは、ユーザーにとって大きなメリットです。比較的割高なこれらの車でも、補助金によって普通の自動車とわずかな差額で購入することができるようになっています。

 

電気自動車の価格

EVとは、電気自動車のことです。そしてプラグインハイブリッドはPHV、あるいはPHEVと呼ばれますが、これはどちらも基本的には同じものです。現在日本で販売されている代表的なEVに、日産リーフがあります。このリーフの一番安いグレードの車両価格は299万円ですが、78万円の補助金が適用されるので、実質は221万円で購入することができます。

 

比較対象が難しいですが、同じボディサイズの車と比較しても、決して高いものではありません。しかしこれらの車を買う時に注意したいのは、これを10年程度などの長い期間を乗ろうとしても、それが現実的には難しいことです。

 

購入前にコスト計算をする時には、7年あるいは10年間乗ることを想定する人は少なく無いと思います。しかし電気自動車のバッテリーは、現実的にそこまで持ちません。つまりそれまで乗ろうとするのなら、修理費用でそれなりの追加コストがかかってしまうのです。

 

またプリウスなどのPHVの購入を考える時に、電気走行ができる距離を単純にリーフなどの電気自動車と比較するのも間違えています。EVは電気だけで走行するもので、PHVは電気がなくてもガソリンで走ることができることを考えれば、その比較方法が適切で無い事は誰でも分かることでしょう。

 

一戸建てに住んでいるのなら選択肢になる

もし一戸建てに住んでいるのなら、EVやPHVは現実的な選択肢となります。逆に集合住宅に住んでいるのであれば、充電装置が設置されているなどの特殊な状況で無い限り、それらが選択肢にはなり得ません。

 

例えば日産のリーフなら、ゼロ・エミッションサポートプログラムを利用し、月々1,500円を負担すれば、車検や6か月、12か月点検にかかる費用が無料となるうえに、日産の自動車販売店での充電は無料で、日産レンタカーでの充電は70%オフになります。そして日産の販売店に用意されている急速充電器を利用すれば、30分で充電が終ります。しかし自宅に200Vの充電設備を用意するには、10万円以上の費用がかかります。

 

リーフの充電満タン時の連続航続距離は、カタログ上では228kmです。そして実際の渡航距離は連続では200km弱、町中の走行などでは180km程度と言われています。この距離をどう考えるのかが、リーフを選択するか、あるいはしないのかの鍵となります。

 

200km以上の距離を高速道路で走る可能性がある人は、現在高速道路に充電設備がほとんどないことを考えれば、選択できないでしょう。しかしそこまでいかない中距離程度の走行が多い人、毎日150q程度の走行で自宅に帰る人であれば、リーフは有力な選択肢となりえます。

 

いわゆるエコカーを欲しいを考えているのであれば、他にもハイブリッド車という選択肢があります。またセカンドカーとして考えて、使用する状況を限定するのであれば、EVはとても良い選択肢になるでしょう。それらの選択肢も考えながら、自分のライフスタイルに合った自動車を選ぶことが大切です。

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