究極のエコカーといわれる燃料電池車とは?

現在、エコカーと言われているものには、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、クリーンディーゼル車などがあります。しかしこれらが過渡期のための技術であることは、それぞれを開発、そして製造しているメーカー自らが認めていることでもあります。実は世界中の自動車メーカーを始めとして、研究者などが考えている究極のエコカーは燃料電池車(FCEV)なのです。

 

燃料電池車(FCEV)ってなに?

現在販売されているハイブリッド車やプラグインハイブリッド車、そして電気自動車には、超えられない壁があります。それはいくら燃費を良くしても、所詮はガソリンを始めとした化石燃料を使っているということです。

 

それは電気自動車も例外ではありません。電気自動車に使う電気は、発電所で化石燃料を使って発電しているからです。しかし燃料電池車は違います。燃料電池車はどこにでもある、そして簡単に作ることができる水素を原料として発電し、それで自動車を動かすのです。

 

そして化石燃料を燃やした後には、COやCO2を始めとした排気ガスが出るのに対して、燃料電池車が水素を利用して発電した後に残るのは、水だけなのです。この辺りが、究極のエコカーと呼ばれる所以なのです。

 

燃料電池車の実用化はまだ先のこと

トヨタ自動車は2002年から、燃料電池車を試験的にリースで中央官庁などに貸し出しています。米国でもリースをしていますが、その台数は全部で10台前後と、実験的な意味合いが強いものです。

 

現実的に燃料電池車が一般的に普及するには、あと数十年はかかると見られており、一般ユーザーがそれまでに選択できるのは、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車などのエコカーになるでしょう。しかしこれらの車が本当にエコなのかというと、それはライフスタイルや使用状況で大きく変わるのが現実です。自分に本当に必要な機能はどれなのかをしっかりと考えた車選びをすることが、とても大切なことになるでしょう。


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