雨の日や雪の日はワイパーを使って視界をクリアに保ちます。実はこのワイパーは100年以上にわたって使用され続けていて「ワイパーに代わる新しい技術が登場し、それが実用レベルで使えるようになればノーベル賞ものだ」とも言われているほどです。
そこでイギリスのマクラーレン社はワイパーに代わる新しい技術として「超音波撥水技術」を発表しました。これまでは、ワイパー、あるいはフロントガラスの表面に撥水コートの薬剤を塗るしかありませんでした。
マクラーレン社が発表した超音波撥水技術は、搭載することでワイパーがなくても常に視界をクリアに保てる、という画期的なもの。実用化されれば今後、ワイパーのついていない自動車が登場するかもしれませんね。
ちなみに、この技術は戦闘機に使われているもの。戦闘機を見てみると確かにワイパーはついていません。なぜなら、高周波システムが取付けられており、振動することでガラスに汚れや雨粒が付着しなくなるからです。ワイパーは不要だということに。マクラーレン社はこれを自動車にも使えないか、ということで軍事技術の応用として研究・開発に乗り出しました。
フロントガラスに何か特別なコーティングを施す、というよりは、超音波によって雨粒や泥を吹き飛ばす仕組みとなっています。戦闘機の場合だと、マッハの世界で移動しているので比較的汚れを飛ばしやすいと予想出来ますが、果して普段運転している自動車でも同じような効果が期待できるのかは、実際に販売されてみるまで分からないのが正直なところです。
このワイパーレスとなる超音波技術は2015年以降のマクラーレンから販売されるスポーツカーに搭載される予定だと発表されています。そのため、まだまだ日本で採用されるまでには時間がかかりそうですが、そのうち国内でも当たり前のように超音波撥水システムが導入されるようになるかもしれませんね。
画像引用:
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2524001/McLaren-confirms-developing-new-wiper-free-windscreens.html
ちなみに、一般向けの車両への開発も進んでいて、最終的にはシステムの価格はおよそ10ポンド(1600円程度)まで抑えられるのではないか、という専門家の意見もあります。今のっている車に新しく搭載することもできるように開発しているようです。続報が気になりますね。
・もし本当ならワイパー交換の手間が省けて嬉しい
・渋滞中でも機能するの?
・サイドやサイドミラーにも使えるといいな
・せっかくだからフロントガラスだけじゃなくボディにも超音波撥水を取り付けて欲しい
・雪国でもまともに機能するの?
まだ現物が出ていないこともあって、不安視する意見が多いように見受けられます。
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