ホンダから待望の軽自動車スポーツカー「S660」が発売されます。しかし、現在納期がかなり遅れていて、生産が追いついていないのが実際のところ。初回の販売となる2015年4月に関してはすでに受付が終了していて、4月の受付完了後は6月以降に新規受付、という流れになっています。
確かに、人気の高い車種は注文から納品まで長いものだと3ヶ月~半年ほどかかることもあります。しかし、現状としてS660に関しては2015年度に注文しても来年以降の納車になる、と公式サイトでアナウンスされています。待ちきれない方もたくさんいる中、どうしてこんなことになっているのかその謎に迫ってみたいと思います。
S660はスポーツカーに相応しい走り、そして質感を実現するために全ての工程を機会に任せるのではなく、人の手と融合させた「少数生産」にこだわっています。
ミッドシップ・レイアウト、オープン・2シーター。徹底的な「走る喜び」へのこだわりを実現するためには人の技を積極的に取り入れる必要がある、とされています。
だからこそ生産台数が限られており、納車までの期間が長いわけです。
それでは、具体的にこだわりをチェックしてみましょう。
S660は熟練の作業者がホンダ独自開発の「インナー治具工法」によって作られています。これは溶接技術であり、一般的な車以上に剛性が求められるスポーツカーだからこそ妥協のない必要な工程として取り入れられています。
インストルメントパネルや実際に走行した時にダイレクトに影響してくる足回り。これらの細かい理想の実現のためには熟練の「技」が必要不可欠。
クオリティーの高さを維持する、満足のいく仕上がりのものだけを出荷するためには厳しい目で、細かい部分までクオリティーの確認が必要不可欠です。そこでS660は独自の工程としてタイヤのトー調整、ハンドリング性能の仕上げを行います。
これらの「S660へのこだわり」がたっぷりと詰まっているからこそ、注文してから納車されるまでの期間が長い、さらにはそもそもオーダー受付数が少ないのも納得です。現在アナウンスされている内容だと、4月の納車予定がおよそに2400台、6月が2400台を2回に分けて行う予定だとされています。もちろん、あくまでも予定であり、目安なので予約のタイミングによって納車時期が前後することもありますし、オーダー受付数の前後も予想されます。
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