新車を安く手に入れるための必勝法がある?

ショールームへ行って実際に車を見せてもらい、さらに試乗までを済ませると、販売店は必ず「見積もり」をみせつつ、購入の勧誘をします。ここで1つ大事なことは、試乗当日、見積もり書をはじめてもらった当日に契約は絶対にしないこと。他社の車と迷っているなど、購入自体を迷っている場合はもちろん、すでにその車を購入する意志が固まっているとしても、です。そして2つ目のポイントは「気に入った」「買う意志がある」ということを匂わせておくことです。

 

見積もり書や他の資料をもらって帰ったら、必要な検討はするだけして、販売店から連絡がくるのを待ちましょう。買う意志をみせておいたのであれば、そんなに日をおかずして連絡がきます。その時には、「もう少し安くしてほしい」ということを、「ちょっと他のメーカーの車と迷っていて」「そちらのほうが若干買いやすい値段なので」などとやんわりと、けれどもしっかりとアピールしましょう。意図が伝われば、それではもう1度ご相談をということで販売店はアポイントをとりに入ると思います。

 

アポイントですが、この場合、営業担当が家まできてくれるということも多いです。ですがどちらかといえばこれは営業側の戦略。こちらから販売店へ行く、というスタンスを貫きましょう。

 

他社の見積もりをうまく利用する

1度の交渉でギリギリのラインまで値引きを引き出せることは稀です。嘘をつくことは避けたいですが、できるだけスムーズに値引き交渉をすすめるには、他社で見積もりをとる、ということは非常に重要な要素となります。

 

現在第1希望から第3希望までがあるとしたら、基本的には順位の低いものから値引きの交渉をしましょう。そして、先に行った会社の見積もりについて、口頭で「これくらいだった(ので、この車より安いから迷っている)」ということを伝えるようにします。

 

ただし、あくまでも貴社の車が安ければすぐにでも決めたい、という態度はみせておかなければなりません。あまりごねすぎたり、突拍子もない割引をふっかけたりすると、逆に警戒されて、手をひかれてしまう可能性もあります。「いいお客様」でいなくてはならないのが値引き交渉の難しいところです。

 

ちなみに、他の会社での見積もりについて、書類をみせる必要はありません。それはある意味ルール違反でもありますから、「あれ、他の会社に見せてはいけないんですよね?そういわれましたが」といった感じで断りましょう。

 

「これ以上は安くできない」ラインとは?

値引き交渉というと、家電量販店での交渉が有名です。基本的には「言えば下がる」というくらい柔軟性がある店も多い家電量販店ですが、これ以上出来ないという時には、例えばプリンターなら用紙をつけるといってきたり、掃除機なら紙パックをつけます、といってきたりします。これは、品物の値引き自体はもう無理と暗に言っている状態です。

 

実は車の場合も同じことが起きます。これ以上本体を安くはできないというラインまでくると、あまり高額ではないオプションや、アフターサービスをプラスするという手段に販売店がでます。それはそれでokとして、こちらとしては、「もう値段は下がらないな」と思うにとどめておきましょう。

 

「最低ラインまできたな」と思ってもうまく「日を改める」

本体はこれ以上安くはならないという段階まできても、やはり1度は家に帰ります。これは、その販売店での見積もりが「本当に最低ラインなのか」ということを見極める必要があるということと、「最低ライン」と思われる見積もりをもとに、他の会社ともまた交渉ができる、ということが理由です。

 

ここまでくると少々疲れてしまうかもしれませんが、できるだけ安く買うと決めたのならがんばりどころ。1つの会社で「最低ライン」が引き出せれば、他の会社で同じく限界の見積もりが出てくる可能性も高くなりますし、そうなれば買い手有利の立場で、あとは気に入った車種を選べばいいだけになります。

 

以上をまとめると、「自分からは連絡しない」「他社の見積もりはみせない」「値引きが提示されてもその場では契約しない」が3箇条ということになります。


このページの先頭へ戻る